老けない体を作る料理講座

乾物の知られざる魅力

日々バランスのよい食事を・・・
と心がけていてもなかなか叶えることが難しいこともあります。」

ライフスタイルの問題もありますが、
野菜が少なるなる端境期や天候の影響など
自然との兼ね合いも関係してきます。

実は日本には天候や自然に左右されることなく
バランスのよい栄養を私たちにもたらしてくれる
強い味方がいるんです。

それが「乾物
古来の日本から食卓で活躍している「乾物」
保存性や食味の向上を目的として水分を抜き乾燥させた食品のことをさします。
旬の時期に収穫して、1年を通してその味が楽しめるように考え出された先人の智恵。
日々バランスのよい食事を・・・そんな時にとっても助けてくれ食材が「乾物」なんです。

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●食べる前に知っておきたい!乾物7つの魅力
●意外に多い乾物の種類
●乾物活用法
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食べる前に知っておきたい!乾物7つの魅力

①栄養価が高い
乾物は天日に干すことで成分が変わり、栄養価がアップする食材もあります。
同時に旨みも凝縮され、その旨みを生かしたものが「だし」です。
乾物には、食物繊維や日本人に不足しやすいと言われているミネラル、そしてビタミンを豊富に含むものが多いです。
※ミネラルについて
乾物に豊富に含まれているミネラルは体内のエネルギーをスムーズに回せるいわば「潤滑油」のような存在。人間はミネラルを自分で作ることができないので、食べ物から摂取するしかありません。
ミネラルは骨や歯など体を作る栄養素であり、細胞の生まれ変わりを助けたり、神経伝達をスムーズにしたり、気持ちをリラックスさせたり、体内調整役でもあるので、とっても大切な栄養素なんです。

②食材のうま味がアップ
太陽のエネルギーを取りこんで、味も深くなり、うま味や甘みが多くなります。
ただ、機械的に作られているものも多いので、「天日干し」と書かれているものを選ぶことをおススメしています。太陽光の方が味もうまみも断然おいしいです。

③保存性が高い
水分が飛ばされているので、カビの発生や腐敗がしにくくなり、保存性が高くなります。
また、天日干しは殺菌・消毒効果があります。
買い置きしておけば、使いたいときにすぐ使うことができるのが魅力です。
しかし、保存状態が悪いと、湿気を帯びたり変質したりするので、密封できる容器に入れ、冷暗所での保存がお勧めです。

④ストックしやすく必要な量だけ使える
正しい保存状態であれば、変質を防ぐことができるため、使う分以外は保存しておくことができます。
また、生の状態で見られる、皮を剥いた後や切り分けた後の変色・変質が無いため、必要な量だけカットして使えます。

⑤アレンジが豊富である
調理の仕方によって和食だけでなく、洋食や中華料理と幅広く使うことが出来ます。
煮物以外にも汁物の具材にしたり、サラダにトッピングしたり、炒め物に加えたりなど色々な使い方が楽しめます。

⑥価格が安定している
生鮮食品に比べて、四季や天候による価格への影響を受けにくいので、年間を通じて価格が安定しています。
旬のものと組み合わせて使うことで、家計への負担を優しくすることができます。

⑦噛みごたえがある
脱水させることで、食感が変わり歯ごたえが良くなる食材が多いです。
よく噛むことは脳の満腹中枢を刺激するだけでなく、唾液の分泌を促進します。
唾液は食べ物の消化を良くし、身体の中での栄養素の吸収を助けます。
いつもの料理にプラスすることで、食感のアクセントに加えて、内臓の働きをよくすることができます。

意外に多い乾物の種類

「乾物」ときくと数種類しか思い浮かばないのでは^^
実は乾物っていっぱい世の中にあるんです。

●乾物の種類
・野菜・山菜・キノコ類
キノコの乾物かんぴょう
切り干し大根
キクラゲ
干し椎茸
干しシメジ
山くらげ
ゼンマイ
干しいも
いもがら(サトイモの茎)
食用菊
ニンニクチップ
メンマ
ゴマ(黒ごま・白ごま・すりごま)
トウガラシ(鷹の爪)
豆(干し納豆も含まれる)
ドライトマト

・果物(ドライフルーツ)
ドライフルーツの盛り合わせアーモンド
アンズ
イチジク
ウメ – 日本の梅干しとは異なり、中国などでは乾燥させた梅干しが作られている。
カシューナッツ
クコの実
クルミ
サンザシ
ナツメ
バナナ
ピーナッツ
ピスタチオ
プルーン
干し柿
マンゴー
メロン
落花生
レーズン – これに似たブドウの果実が干からびたものから作られる貴腐ワインもある。

・水産物
天日干し中のスルメふかひれ
干しアワビ – 儀式や贈答品としての「熨斗あわび」もある。
干しなまこ
干し数の子
干しえび
エイヒレ
身欠きニシン
干貝(干し貝柱)
棒鱈
氷下魚
塩クラゲ
鰹節
煮干し
ちりめんじゃこ
畳鰯
トビウオ(焙ったり干したりしたもの)
とば
スルメ
イカ徳利
干しダコ
カラストンビ
干しヤツメウナギ
干しフグ(乾ふぐ)
海藻 寒天
海苔
アオノリ
ひじき
あらめ
コンブ(だし昆布、とろろ昆布、おぼろ昆布、根昆布、納豆昆布)
ワカメ

・その他茶
葛切り
高野豆腐
湯葉
凍りコンニャク
ジャーキー
油かす

・乾麺
うどん・蕎麦・ひやむぎ・素麺・ラーメン・ビーフン・春雨
干飯
乾パン
ふりかけ ゆかり
(ウィキぺディアより)

本当に多い!
と思われたのでは。
是非上手に活用していきたいですね^^

乾物の活用法

では、具体的に活用法・切り干し大根
大根自体、排毒(デトックス)効果の高い食べ物。
動物性の油を吸着して外に出してくれます。
もちろん、切り干し大根になってもその効果は同じ。
冬の太陽と寒風を浴びた「寒干し大根」がおススメです。

生大根と切り干し大根の栄養を比較すると、切り干し大根の方がカルシウム15倍、鉄分32倍、ビタミンB1,B2は10倍も栄養価が高い。
骨や歯の強化、貧血予防、代謝促進、肝臓、胃腸保護にも効果的な食べ物です。

*洗い方ワンポイントアドバイス
ボールにたっぷりの水を入れて洗い、こしきやざるで水をきります。
もう一度水を入れて、手で軽くもむようにサッと洗いひじきの表面についているごみを取り除きます。但し何度も洗いません。

・ひじき
ひじきは江戸時代から食べ親しまれている乾物。歯や骨を強くするカルシウムとマグネシウムがバランスよく含まれています。
血を増やして、血流をよくする鉄分も豊富で疲労回復、冷え性解消にも役立ちます。
また、コレステロール低下作用に有効なアルギン酸や肝機能向上のフコダインも多いので、
お酒のあてにもおススメです。
*洗い方も切り干し大根と同じ洗い方がおススメです。水につけて戻す場合は、戻し汁も活用しましょう!

・高野豆腐
たんぱく質と脂質が主成分の高野豆腐。
豆腐に比べてたんぱく質は7倍。老化防止のビタミンEや骨粗鬆症防止、女性ホルモンを整えるイソフラボンも豊富です。
血中のコレステロールを抑制する作用も強く、消化吸収も抜群。ダイオキシンの排出にも効果的なので、食べるだけで体をクリーンにしてくれる食べ物です。

*高野豆腐はぬるま湯(40℃)につけて戻し、2、3度押し洗いするといいです。
こうしてして下準備するのは、酸化した油や汚れを落とすため。

炒め物や揚げ物などにも活用できる優れ食材です。

【まとめ】
先人が自然状況に左右されることなく
美味しい食事を安心して食べられるよう
考えられた「乾物」
常備菜など上手に活用することにより、心もカラダも健康へ導くバランス食が完成します!
時間があるときに下ごしらえして、日々の食事の1品に加えてみてはいかがでしょうか^^

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