老けない体を作る料理講座

飲むだけじゃない⁉発酵食品「甘酒の魅力」

今、店頭にコーナーまで作られるほどの人気を誇る日本の発酵食品の1つ「甘酒」

「甘酒」と呼ばれるものは
●「米+麹」の甘酒
●「酒粕+甘味」の甘酒
の2種類あります。

今回注目する「甘酒」は「米+麹」で作られた甘酒。
アルコールは含まれず、ノンアルコールなので、
年齢問わずみんなが飲んで食べられる発酵食品です。

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目次
1、俳句の季語⁉甘酒の生い立ち
2、飲む点滴といわれるのはなぜ?
3、簡単ほっとくだけ!失敗なし!甘酒の作り方
4、飲むだけじゃない甘酒の活用術
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俳句の季語⁉甘酒の生い立ち

日本の書物で初めて甘酒が登場していたのが、奈良時代(720年)に完成した「日本書紀」
そこには「天甜酒(あまのたむざけ)」と記されていて、甘酒の起源といわれています。

平安時代には貴族の飲み物として、体力の落ちる真夏に冷やして飲まれていたらしく、江戸時代には夏の栄養ドリンクとして一般庶民に広がったと言われています。

甘酒は寒い冬にあたためて飲むイメージが強いですが、栄養価が高く、夏バテ防止の飲み物として飲まれていたことから初夏「5月」の季語として使われています。

甘酒は
●米+麹
●酒粕+甘味
の2種類ありますが、元々はノンアルコールとして夏に飲まれていた栄養ドリンク。
なので、夏の季語として使われてるようになったようです。

飲む点滴といわれるのはなぜ?

麹で作った甘酒には天然の糖(ブドウ糖)が多く含まれ、ビタミン類やアミノ酸類も総合的にバランスよく含まれています。
非常に栄養価高く、病院の点滴の栄養剤補給と同じ効果があることから甘酒は「飲む点滴」と呼ばれています。
甘酒にはこんな栄養たちが含まれています。

●ブドウ糖…【栄養補給・疲労回復】
まろやかな甘味の正体。
でんぷんが分解され、体に吸収されやすい形になったのが「ブドウ糖」
吸収してすぐにエネルギーになってくれ、脳や体を動かすエネルギー源です。
このブドウ糖が大量に含まれているのも甘酒の特徴です。

・アミノ酸…【疲労回復】
成長ホルモンを促進し、筋肉組織や免疫力を高める「アルギニン」
腸の働きをサポートとし、筋肉強化し免疫力を高める「グルタミン」
代謝を促進してくれる「システィン」
などのアミノ酸類を豊富に含んでいます。
筋肉、免疫力、代謝にかかわるアミノ酸によって疲労回復が期待できます。

・乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖…【便秘解消・免疫力アップ】
善玉菌の餌になる乳酸菌や食物繊維が豊富で善玉菌を増やすオリゴ糖もたくさん含まれるため、腸内環境よくなり、便秘解消に大きく貢献します。
免疫細胞の60%~70%が集まっている腸。100兆個の腸内細菌が元気でか活発になるため、風邪や生活習慣病予防にも効果的と言われています。

・ビタミンB群…【美肌効果・代謝アップ・疲労回復】
代謝を促すビタミンB群が豊富な甘酒は血行を促進し、体の隅々まで新鮮な酸素や栄養を届けることに大活躍。老廃物もスムーズに排出するため肌のターンオーバーを高めてくれます。また脂質代謝も促進されるので、脂肪燃焼効果も期待できます。

・麹
麹には麹酸が豊富に含まれいますが、この麹酸はシミの原因になる過剰なメラニンの生成を抑制する効果が期待されています。また、しわ、そばかす、ニキビ予防にも有効。頭皮も若返らせ、美しい髪を作ると言われています。

簡単ほっとくだけ!失敗なし!甘酒の作り方

甘酒の作り方は色々ありますが、この作り方は本当に簡単で失敗なし!
ズボラさんでもおいしい甘酒が作れます。
と~っても簡単です!

【材料】
ごはん2合
水500ml
米麹200g
*ポイント
麹は生麹と乾燥麹がありますが、乾燥麹の方が使いやすく失敗しにくいです^^

【作り方】
1.お米2合をとぎ、通常通りに炊く

2.炊きあがったお米に水500mlを加えて混ぜる
*ポイント
水を加えるのは麹菌がやけど(死活)しないため。
水を加えることによって、発酵に適温の50℃~60℃になります。

3.ほぐした米麹を加えて、全体をよく混ぜる

4.炊飯器を半開きになるようにテープでとめて、タオルをかけて出来上がりを待つ。
*ポイント
待つ時間は8時間が目安。
6時間だと甘さ控えめ
10時間を超えると濃厚
15時間以上は酸味が出てきてしまうので(腐敗)注意してください。

待っている間に2,3回は全体をかき混ぜてください。

たったこれだけで美味しく栄養抜群の「甘酒」が完成です!

【お米の選び方】
お米は普段たべているお米(うるち米といいます)でOK。

もっと甘くしたい場合は「もち米」を使用してください。
カロリーは同じですが甘さは1.5倍ほどになります。

雑穀米でもOK。

玄米は酸味が出やすいので、作るときに注意が必要です。

飲むだけじゃない甘酒の活用術

「甘酒は飲みもの」と思われている方が多いですが、調味料としても大活躍します。
上記の方法で作られた「甘酒」は濃度が濃く、料理のアレンジの幅が広がります。

ソースやディップのベースにしやすく、コクと自然な甘みがでます。

甘酒をベースにお肉やお魚を漬け込めば、甘酒に含まれている酵素たちでたんぱく質(お肉やお魚)が分解し、柔らかくなり、消化もしやすくなります。旨みがしっかり素材にしみこみでおいしさ倍増です!

糖度が高いので冷凍庫で凍らしてもアイスキャンディーのような触感で固まるので、健康的なデザートの1品としてアレンジしても美味しいですよ。

砂糖の代わりに使え、砂糖大匙1は甘酒大匙3ほどで同じ甘味になります。

甘酒のカロリーは100ml=81カロリーほど。
1日の摂取量の目安として200mlにしておくのがベストカロリー&栄養です。

「健康」「美肌」「疲労回復」「ダイエット」「艶髪」などなど、私たちが「そうなると嬉しい♪」と思うキーワードがたくさん含まれている「甘酒」
手軽で簡単に美味しく毎日続けられるのも「甘酒」の魅力。

WE ARE WHAT WE EAT
(私たちは食べたもので作られている)

今、今日、食べたものが明日、未来の自分の一部になります!

◆実際に作ってみたい!と思われる方はこちら

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